南房総のラブリー野菜

篠塚享利さん

篠塚 享利さん

小ぶりでカラフルなかわいらしい野菜の数々。南房総市千倉の海に程近いSamson’s Lovely Farmではそんな野菜たちが作られています。手がけているのは本名よりも「サムソン」の愛称で知られる篠塚さん。本気で取り組むタヒチアンダンスが作り上げた引き締まった長身の青年です。

「農作業や漁の風景、市場の活気など、昔ながらの生活に憧れをもつようになりました」そう話すサムソンさんは、旅が好きで九州から沖縄の離島やアジア諸国、ポリネシアなどを旅しているうちに古来の知恵や文化とともに力強く生きる人々に感銘を受けたといいます。3度目のアジアの旅を終えるころには、それまで慣れ親しんだ飲食業界から離れ、農業の世界に生きることを決めたといいます。帰国後すぐに大規模農業法人で働き始め、そこでの経験から有機農業を志すようになりました。
独立の準備が整うと、ファームステイをしながら全国の主だった地域を回り、土地探しを開始。そのときに訪れた南房総地域への移住を決意します。当初は館山市内のアパートをベースに旧三芳村の有機農家で8カ月の研修を行い、のちに本格的に有機農業を開始。もうひとつの憧れだったというゲストハウスにも適した物件が見つかった2012年、千倉へと拠点を移しました。

現在、3反あまりの畑で作っているのは60品目ほど。30軒ほどの顧客に自ら配達しています。海に近いこともあって強風や塩害などの影響を受けやすく、始めた当初はかなり苦労したといいます。今では災害に強い作物を選ぶことで少しずつ被害は少なくなってきました。米ぬかや緑肥などの植物性肥料のみを使った露地栽培。中玉やミニトマト、カボチャ、ニンジンなどは自信があるといいます。また、色や形など見た目のかわいらしさにもこだわり、カブやナスなどはいくつもの品種を作っています。もともと飲食業に関わっていたこともあり、「これからは自分が作った野菜の食べ方や調理法の提案などもやっていきたい」というサムソンさん。精悍な風貌に似つかわしくないラブリーな野菜が、今日も食卓に笑顔を届けます。
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