ほっこり野菜で笑顔をお届け

岡本 高憲さん

岡本 高憲さん

「土のあたたかさや、野菜を食べた時の幸せな気持ちを思いながら作った野菜。作り手の顔や人柄が見えて思わず笑顔がこぼれる野菜。それがほっこり野菜です」そう語るのは、館山市稲地区で7反ほどの畑を耕す岡本さん。「おかもさん」と親しみを込めて呼ばれている笑顔の人です。農林水産省の公務員を10年務めた経歴をもち、その間に現在の農業のさまざまな問題点を行政の立場から見てきました。それらを解決していくには、まずは自らが農業に携わることが大事だと考え、農業の道に進むことを決意。公務員を退職したのち有機農業を教える「土佐自然塾」で1年間学び、2007年に生まれ育った館山で有機農家として就農しました。

おかもファームで使われる肥料といえるものは緑肥のみ。緑肥とは植物を植えて、その植物を土にすき込んで土を良い状態へもっていくこと。たとえばマメ科の植物は土を肥やしてくれ、イネ科の植物は土を耕してくれます。畑の様子を見ながらこうした緑肥を巧みに使い、バランスのとれた土を作っています。現在作っている野菜は年間50種ほどで、詰め合せた野菜を定期便としてお客さんに配達しています。「まずは岡本高憲という人間を、そして野菜が作られるこの畑のことを知ってほしい」という岡本さん。契約先30軒のうち20軒以上は実際に畑に足を運んでいただき、直接話をした上で販売が決まったといいます。「野菜を売るのもの買うのも信頼関係が大切」というだけに、一度付き合いが始まった人は、長年に渡って野菜を買ってくれていることが多いそう。

最初は失敗続きだった有機農業でしたが、だんだんと畑の性格が分かってきたこと、ダメなものは早めに諦める潔さを学んだことから、収量は着実に増えてきているといいます。多くの栽培品目のなかでも2月のニンジン、7月のエダマメには特に自信があり、実際その時期を心待ちにしているお客さんも数多くいらっしゃるそう。顧客も順調に増えてきており、最近やっと農業にたいする自信もついてきたといいます。「ほっこり野菜をお届けする家庭を増やしていきたい」という岡本さん。それはつまり、もっと多くの人に笑顔を届けたいということにほかなりません。

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