安心安全な地元産の新鮮卵

宮本大史さん

宮本 大史さん

館山市南東部にある神余地区。県道から脇道に入り、少し不安になるほどの細道を進んだ緑の中に宮本養鶏神余農場はあります。現在の飼養羽数は約5万羽。赤、白、さくらなど、5種類の新鮮な卵を毎日出荷しています。「今、養鶏業界は経営の大型化が進んでいて、100万羽以上飼養しているところも珍しくありません。うちは安房地域では最大の羽数ですが、少数多ロットで飼育しているので小回りが利いた安定供給ができていると思います」そう話すのは祖父の代から続く養鶏場を切り盛りする宮本大史さん。物心ついたころから家業の手伝いとして鶏と過ごし、跡を継ぐことはあたり前のことだと思っていたといいます。20代後半に父親が体調を崩したことで東京から実家に戻り、本格的に養鶏家としての修業を始めました。

自然の風が入る開放鶏舎で鶏の様子を見ながら採卵し、サルモネラ対策はもちろん、専門の獣医と契約して鶏の健康管理も入念に行っています。「鶏に与える餌も卵のグレードによって少しずつ変えています。海藻やヨモギ葉などを加えると、より濃厚で生臭みが少ない味わいになるんです」。しっかり目の届く範囲で生産される地元産の卵。新鮮さはもちろん作り手の顔が見える安心感から、地元では絶大な信頼を得ています。

そんな宮本養鶏のオススメは名古屋コーチンの卵。名古屋コーチンといえば肉鶏として有名ですが、その卵も希少価値も手伝って人気があるといいます。「名古屋コーチンの産卵率は他の種類の半分くらい。そのぶん値段も張りますが、コクや旨みが凝縮されていて卵黄も濃厚です」。ここでの名古屋コーチンの飼養羽数は全国でも多いほうとはいえ、長い付き合いの顧客から毎日大量に注文が入るので一般に販売できる数は限られているといいます。「目にする機会は少ないかもしれませんが、どこかで見かけたらぜひ一度味わってみてください。」

鶏舎内観㈰